片付けが苦手な人ほど収納から始めてはいけない理由

なぜ多くの人が収納から始めてしまうのか

SNS・テレビの影響

InstagramやYouTubeを開けば、

美しい収納術があふれています。

整然と並んだ収納ボックス

ラベリングされた引き出し。

そんな映像を見ると「これを買えば私も片付く!」

と思ってしまうのは当然です。

私も、片付けられない暗黒時代には

これで何度も失敗しました。

「片付け＝収納」だと思い込む心理

多くの人が「片付け」と聞いて

真っ先に思い浮かべるのが「収納」です。

モノをきれいに並べること、

それが片付けだと無意識に刷り込まれています。

でも本当にそうでしょうか?

収納から始めると失敗しやすい理由

モノの量が変わっていない問題

収納グッズを買っても、

家にあるモノの総量は変わりません。

むしろ収納用品の分だけモノが増えています。

結局、押し込むように詰め込んで終わり。

これでは根本的な解決になっていないのです。

リバウンドが起きる仕組み

無理やり収納したモノは、

使いにくさからすぐに乱れます。

取り出しにくい、戻しにくい。

そして「私は片付けられない人間だ」と

自己否定の悪循環に陥ってしまいます。

本当に先にやるべきこと

「持つ・持たない」の判断

まず必要なのは、

そのモノを本当に持ち続けるのかという判断です。

今の自分の暮らしに必要か、使っているか。

この見極めなしに収納に進んでも意味がありません。

自分の暮らしに合う基準づくり

他人の基準ではなく、

自分にとっての「ちょうどいい」を見つけることが大切です。

どんな暮らしがしたいのか。そのために何が必要で何が不要か。

この軸があれば判断に迷いません。

収納がうまくいく人の順番

プロが現場で必ずやる工程

私たちライフオーガナイザーは

必ず「全部出す→分ける→選ぶ」を最初に行います。

この工程を飛ばして

収納に入ることは絶対にありません。

モノの量が適正になってこそ

収納が活きるからです。

また、適正量になってから

収納は最後でいい理由

必要なモノだけが残った状態なら、

実は収納は驚くほどシンプルになります。

高価な収納グッズも不要。

空き箱や紙袋をちょっと代用するので

十分だったりします。

収納は、本当に最後の仕上げでいいんです。

片付けは収納術ではなく、

自分の暮らしを見つめ直す作業。

まずはモノと向き合うことから始めてみませんか?