ここ1年ほど終活サポートさせていただいた方が
お亡くなりになりました。
片付けサポートをご依頼いただいたのは
ご病気が発覚したばかりの時でした。
ご主人はすでに他界されており、
ひとり残される息子さんのために
出来るだけモノを整理しておきたいというご要望と
残りの人生を楽しみたいという想いがあってのご依頼でした。
闘病中の終活、片付け
サポート中は
不調な様子は多少は見えてはいましたが
闘病中とは思えない、お元気な姿で、
まだしばらく一緒にサポートさせていただけるのかもしれない、
と淡い期待を抱きながらの1年間でした。
抗がん剤治療→退院→片付けサポートというふうに
ご訪問するサイクルが
何となくあったのですが
予定していた時期にご連絡がなかったので
「もしや...」と不安になりながらも
ご連絡をお待ちしていたところ
LINEが既読にならず、心配していました。
しばらく経ってから
息子さんからご連絡があり、
葬儀に参列させていただきました。
見た目は元気に振る舞っていても
体調の変化は当然あったと思います。
それでも、もうしばらくは
ご一緒できると勝手に信じていました。
お会いできなくなったと思うと
本当に寂しいです。
最後のお別れが、信じられませんでした...。
いつも優しいハツラツとした笑顔の方でした。
残される家族のための片付け
ご存命中に、
近くで一人暮らしする息子さんのことを
かなり心配されていて
「先に代金をお支払いしておくので、
私がいなくなったら、一緒に片付けてください。」
とまで言われていましたが
「まだお別れは先だ」と思いたかった私は
具体的なお話はしないまま、それっきりとなりました。
そして
葬儀からしばらくして
息子さんからご連絡があり
片付けサポートでご訪問しました。
息子さんには持病があり
病気の程度がどのくらいなのか
私は詳細はあまり存じ上げません。
ただ、気力、体力的に
一人での片付けには不安があるようでしたので
まずは、四十九日まで自宅にある祭壇の周りの
枯れてしまったお供えの花を片付け
萎れた観葉植物には水やりを。
そして、息子さんは、一切料理をしないため、
キッチンの腐った野菜を処分しました。
洋服好きだったそのクライアントさま。
生前の片付けで、かなりの量の洋服を処分されて
昨年秋にリフォームしたてのクローゼットに
その洋服を収納しています。
クライアントさんのお友達が翌日に来る予定と聞いたので、
使いそうな洋服などは持ち帰っていただくことにして
残りの洋服を後日片付けることとなりました。
あの時、片付けていなければ....。
もし、クライアントさんが終活をせず、
元の量の洋服やモノが残ったままだと
片付けは、今の3倍は大変だったと思います。
ご自身が本当のお気に入りと
これから使いたいモノだけ残して、
それ以外を頑張って手放されたんです。
それでも、残した量は多めでしたが
少しでもモノは整理して処分しておくほうが
残された家族が片付けが楽になりますね。
今後は、息子さんがご自分のアパートを引き払って