「できた!」を増やしたかった...
この本を読んで、
5年前にこれが欲しかったなあ..。と
しみじみ思いました。
5年前とは、現在私の小6の娘が低学年の頃。
数の概念や苦手な書字を
どうにか出来るようにしようと
色んな本を読んだり、リサーチしました。
作業療法士の先生から教えてもらった
体操やゲームみたいなことも
一生懸命やろうとするほどお互いストレスで。
「いっそのことやめてしまえ〜!」
と、自分で教えることを半ば放棄しました。
お互い機嫌よく過ごす方を優先したのです。
私自身は、なんでも苦労せずに
出来るようになったタイプなので
余計に教え方がわからなかったんです。
正直、専門の先生じゃないと難しすぎる…とも思いました。
本当は親が頑張るべきところも
たくさんあったのですが
私が根気強く反復させたところで
私の教え方ではストレスになるだけ...。
と当時は思っていました。
話は少し変わりますが
先週末に行った
自閉症のアーティスト・石村嘉成さんとお父様の講演会で
お父様がおっしゃっていた言葉
- 3歳までにいかに療育を頑張るかで、将来が全く変わってくる。
- たくさんの子が”まだ小さいから様子を見ましょう”と言われて、大切な時期を逃してしまっている。
を思い出しました。
息子の大切な将来のため、
心を鬼にして徹底的な療育を続けられた
石村さんのお父様の言葉は
大変重かったです。
うちの娘の場合は
何度か就学前に受診したことはありますが
はっきりわからなかったので
(これも、「様子を見ましょう」の類ですね)
小学校に入ってから
色々な困りごとが見えてきて
苦労することになったのです。
例え発覚が就学後であっても
適切なサポートは本当に大切です。
なければ、下手すると
一生を棒に振る可能性もあると思うのです。
泣きわめいて宿題をする日々
まだ診断が下りていなかった
1〜2年生の頃。
娘は、学校から帰ると、
いつも疲れ果てており
宿題をする前にいつも
30分間は泣きわめいていました。
私は「宿題をしなさい」とは
言わないようにしていました。
「宿題をやらないといけない」という
本人の強い思い込みで(これも特性とも言える)
「どうにかやりたいけど、しんどくてできない」
と言う気持ちの表れだと思っていました。
「そんなにしんどければ、宿題しなくていいよ。
先生に説明してあげるから。」
と私は言っていたのですが
泣きながら、鼻水と涙でぐしゃぐしゃの顔のまま
一生懸命、苦手な書き取りプリントや、
算数のプリントに向かおうとするのです。
泣き止んで落ち着いた頃に
プリント学習を一緒にやりました。
そこからが時間もかかるので
毎日、夕飯の支度が遅くなりがちでした。
先生も、親もサポートの仕方を知らない
娘には学習障害の傾向があり
文字がうまく書けませんでした。
漢字の「書」のような文字は
横棒が何本あるか分かりづらいし
アウトラインがなんとなく似た文字が
書けていたら
OKにしてもらっていました。
毎年、担任の先生が変わるたびに、
このことは何度も説明しました。
親なりに勉強して、娘のことを分析し、
できるだけ客観的に先生に伝えました。
ですが、伝わらない先生には、
何度もお直しをさせられ
自尊心もボロボロ。
とうとう、娘の心は折れてしまいました。
小学校3年生のときでした。
また、数の概念を教えても、
なかなか定着しませんでした。
マグネットやおはじきを5個ずつ並べて
5と10の概念を何度も教えましたが
頭に入らず。
それが特性のせいだと気づいたのは
少し後のこと。
きっと違う教え方をすれば
わかるのかもしれない、
でも、私ではとても無理...。
自分でうまく教えられない分
専門の先生を探して
学校に働きかけたり
別の努力はしましたが
あの頃、こんな本があったら
もっと楽に、娘の支援が
できていただろうなあ…と思います。
もちろん、今からでも
こちらの本は活用させていただきます!
「勉強で傷ついた子」帯の言葉に涙
そして、読んだあとに気づいた
帯の「勉強で傷ついた子」の言葉。
号泣しました。
様々な特性で、
勉強に集中しづらかったり
見えづらくて勉強どころじゃなかったり
当事者の子どもは
健常者に比べると、想像もつかないほど
生きづらさ、しんどさを抱えているのです。
発達障害って、
身体障害ほど見た目でわからないので
本当に、不利です。
理不尽だなあと思います。
それに周りがなかなか気づけないのは
本当に本人が可哀想。
本人も自分の世界を説明できないですからね。
特に小さい頃は。
落ちてしまった自己肯定感を上げて、自分を大切にして欲しい
先生もコレ、読んで欲しい。
絶対、読んで欲しいと思います。
うちの娘が、不登校を経て
今の学校の支援級に転入したころ
自己肯定感低い独り言を
ずっとブツブツ言ってたそうです。
(最近の懇談会で知りました)
確かに、家でも「どうせ私なんか..。」
としょっちゅう言っていましたが
学校でもずっと言っていたとは
知りませんでした。
今の学校では
手厚くサポートいただきながら成長し、
自己肯定感も上がって
笑顔を取り戻せました。
やっぱり、適切なサポートって大切です。

※7/29の石村嘉成さん講演会でのライブドローイングの様子。
発達障害と一言に言っても
いろんな特性があるし、苦手もその分人ぞれぞれ。
自閉症とかADHDと言う診断名だけで
ステレオタイプの対応をするのは
全くの間違い。
一人一人の特性、苦手をしっかり見極めて
合う方法を見つけてあげるのが
本当に大切なんです。
学校の先生方もお忙しいとは思いますが
新しい情報も学んで
正しく発達障害のことを知って欲しいなと
つくづく思います。
また、片付けが苦手な発達障害の方も多いですが
それもひとくくりで対応はできません。
やっぱり、その人、その人の
やりやすさを追求するのが一番なんですよね。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
発達障害関連のことは、noteにも書いています。
良かったらご覧ください。
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